the second 〜永遠の恋人〜
『はい…』

促されるままに中央の椅子に座る。

促されるまま中央の椅子に座った江里子は、四方を見知らぬ男達に囲まれ、緊張で背中に冷や汗をかいていた。

『亡くなったのは陣内多恵さん38才…彼女との面識はありましたか?』

最初に声を出したのは江里子の正面に座った40前後の目付きの鋭い男。

この部屋の中では1番若そうだが、役職は逆に上らしい事が彼等の会話で分かる。

『いいえ、このペンションで初めて顔を合わせました。陣内さんに限らず他の宿泊者の方とも全員初対面です』

江里子の言葉を端に座った制服警官が素早く書き留める。

『被害者が亡くなられたのが深夜の1時前後…その時間には何を?』

『昨夜は11時過ぎにベッドに入ったので寝ていました。長旅で疲れていたので』
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