the second 〜永遠の恋人〜
『野球好きなの?』
緊張で語尾が少し裏返る。
尚人の言葉に紗耶香は少し驚いたようだったが微かに笑ったようにも見えた。
『別に好きじゃないよ。でも退屈しのぎにはなるでしょ?』
『…退屈してるの?』
遠慮がちに尚人はベンチに腰を下ろした。紗耶香との距離を50センチほど空けておく。
グラウンドでは汗にまみれた野球部員達がノックを受けていた。
日曜も正月も練習しているが関東リーグの3部から未だに抜け出せない。
『そうね…退屈してる訳じゃないけど…でも何かをする気にもなれない』
なぜ?と聞こうとして尚人は止めた。あまり相手の事を詮索するのはよくない。それに穏やかだが他を寄せ付けない雰囲気が紗耶香にはあった。
そのまま尚人もグラウンドを眺める。
互いに無言のまま30分近くが過ぎた。
緊張で語尾が少し裏返る。
尚人の言葉に紗耶香は少し驚いたようだったが微かに笑ったようにも見えた。
『別に好きじゃないよ。でも退屈しのぎにはなるでしょ?』
『…退屈してるの?』
遠慮がちに尚人はベンチに腰を下ろした。紗耶香との距離を50センチほど空けておく。
グラウンドでは汗にまみれた野球部員達がノックを受けていた。
日曜も正月も練習しているが関東リーグの3部から未だに抜け出せない。
『そうね…退屈してる訳じゃないけど…でも何かをする気にもなれない』
なぜ?と聞こうとして尚人は止めた。あまり相手の事を詮索するのはよくない。それに穏やかだが他を寄せ付けない雰囲気が紗耶香にはあった。
そのまま尚人もグラウンドを眺める。
互いに無言のまま30分近くが過ぎた。