待ち合わせのバス停で。
いつもの。



「桜っ!帰ろうぜ」


「悪ぃ…待ち合わせしてるから」


「……分かった。じゃあ、また明日な」


「おぅ」



PM15:50。

教室を出る。

俺の背中を親友の黄月が悲しそうに見ていたのは何となく気づいていた。


でも気づかないふりをする。

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