キラキラ~ホンマは好きやし~
ホンマもん
その日の一時間目。
うちと修太は授業をサボって屋上に来た。
「さっきの何なん?」
景色を見ながらうちは修太に聞く。
「あーでもしんと、アイツ信じひんかったやろ?」
修太はクソ真面目にそう言う。
いやいや、ありえへんから…。
「そこまでして、彼女いらんの?」
そこまで修太を夢中にさした女の子って誰なん…?
そんなに、その子が好きなん………?
彼女いるいらんより、
うちはその事が聞きたいわ。
「うん」
修太はそう言って、ゴロンと寝転ぶ。
そして、のびをした。
いつもの風景。
いつもの仕草。
こんな事いっぱい知ってんのに、
肝心な事知らんってどういう事よ…。