恋文~隣のきみ~
「桜哉。夜暇?」

飲み友達の高倉 冬吾(タカクラ トウゴ)

こいつの、この聞き方は、コンパだな。

「超、多忙」

「マジ~?短期のこと、コンパなんだよ~お前エサに釣れた様なもんなのに」

勝手に、使うなよ。

「お前、だけでもOKだろ。基本俺、コンパはいかねぇし」

冬吾は、いわゆるイマドキ。

サーフィンで焼けてる、健康的な黒い肌が、女のツボみたい。

話も上手いしな。

「なんで、いかねぇの?面白いよ?」

「気使いながら、飲みたくない」

「だっから、女できねぇんだよ」

「誰でも、良いわけじゃないんだよ」



俺は、決めてる。

新歓の日以来、一言も話してないけど。

やっと、見つけたんだ。




なんとか、接点つくらねーと。
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