恋文~隣のきみ~
●咲良●

言葉が見つからない。

その代わり、涙が止まらない。

夏くんは、もう、居ない?

「1通目は、本当に夏輝が書いたんだ。俺が書き直してるけど」

綺麗な字。

あれは、木根さんの字だったんだ。

また、イメージを違うな・・・

「あとは、俺。ごめん。なんか、やめられなかった」

首を横に振る。

謝らないで。

「だから、その・・・・最後の1通も読んだんだ」

言いづらそうに、切り出す木根さん。

そうだ。

あれ、告白だよね。

「・・・・・・・・平気。私は隣に居れない事わかってます」

「違う!俺が、逢いたくて、やっと見つけたのに!」

夏くんのお願いでしょ。
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