*桜色の想い出*
二章*
二章*/
「・・・・え?」
「ゴメ・・・頭、着いて行かな・・・」
何所にもって・・・言った・・・?
─ドクンッ─
心臓が波打つ。
鼓動は速さが増してくる。
息切れで少し肩が上下に揺れる。
「おい、大丈夫か・・・!?」
あたしの事なんか心配してる・・・。
さっきあんなに寂びそうな顔してたくせに・・・。
「大丈夫・・・だから・・・」
「あたしの・・・心配なんて、しないで・・・」
怜桜に出会った時、命をあたしは怜桜の
目の前で粗末にする所だった・・・。
「あたしは───・・・ッ」
その時、あたしの頭に妙な感触があった。
それは、怜桜の優しい手だった──・・・。
「怜桜・・・?」
「俺は大丈夫!」
「てか何で咲綺がそんな悲しい顔すんだよ?」
怜桜は冗談交じりに、笑顔であたしの頭を撫でた。
"何で咲綺がそんな悲しい顔すんだよ?"
だってね・・・。怜桜が悲しい顔をしたからだよ?
あたしの胸までその表情は届いた。
今も目の奥まで焼き付いて涙が出そうになる。
「怜桜・・・ッ怜桜・・・」
怜桜はあたしの頭をそっと抱き寄せ、
子供をあやす様にぽんぽんっと頭を撫でた。
その手は優しくて、余計に涙が出た・・・。
「・・・・え?」
「ゴメ・・・頭、着いて行かな・・・」
何所にもって・・・言った・・・?
─ドクンッ─
心臓が波打つ。
鼓動は速さが増してくる。
息切れで少し肩が上下に揺れる。
「おい、大丈夫か・・・!?」
あたしの事なんか心配してる・・・。
さっきあんなに寂びそうな顔してたくせに・・・。
「大丈夫・・・だから・・・」
「あたしの・・・心配なんて、しないで・・・」
怜桜に出会った時、命をあたしは怜桜の
目の前で粗末にする所だった・・・。
「あたしは───・・・ッ」
その時、あたしの頭に妙な感触があった。
それは、怜桜の優しい手だった──・・・。
「怜桜・・・?」
「俺は大丈夫!」
「てか何で咲綺がそんな悲しい顔すんだよ?」
怜桜は冗談交じりに、笑顔であたしの頭を撫でた。
"何で咲綺がそんな悲しい顔すんだよ?"
だってね・・・。怜桜が悲しい顔をしたからだよ?
あたしの胸までその表情は届いた。
今も目の奥まで焼き付いて涙が出そうになる。
「怜桜・・・ッ怜桜・・・」
怜桜はあたしの頭をそっと抱き寄せ、
子供をあやす様にぽんぽんっと頭を撫でた。
その手は優しくて、余計に涙が出た・・・。