*桜色の想い出*
「い・・・」
「い、やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁー・・・ッ!!」
あたしは狂った様に
崩れ落ち泣き叫んだ。
怜桜はもう戻って
来ないのだと──・・・。
あの日々はもう戻って
来ないのだと───・・・。
涙は次から次へ止む事は無く、
眼から流れ落ちた。
怜桜を失った悲しみは、
凄まじいものだった。
怜桜が居た頃の自分を
思いっ切り殴ってやりたい。
そう思った。
"怜桜の大切さに気付け"と
言ってやりたかった───・・・。