*桜色の想い出*

+忘恋

忘恋*/

「咲綺!」

「怜桜、何ー?何か用?」

素っ気無く返す。

あたし達はお互いの病室に通い合って、
色んな話をするようになった。

名前も呼び捨てで呼び合うのが普通に。


「病院ってさー狭くて嫌い・・・」

あたしが俯いてぽつりと呟いたのを、
怜桜は聞き逃さなかった。


「んじゃー病院抜け出しちゃおっか!?」

「はぁ・・・っ!?」

「いーじゃん、ちょっとくらいっ」



その後、何だかんだもめたけど
結局抜け出す事になってしまった。


< 7 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop