《短》狼の中の狼


別に、付き合ってる訳じゃない。只の幼なじみで、只のわたしの片思い。

悠太を好きな女の子はいっぱい居るし、私なんかは悠太と釣り合わない。

分かってるのに。


「あれ?なんでだろ…?」


何故か、今日は涙が頬を伝った。

いつものことなのに。

分かり切ったことなはずなのに。

それなのに、止まらなくて、制服の袖で拭き取るので精一杯で。


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