あの夏の君へ





「あんたら別れてんの?」

その一言に反応して、喉にご飯が詰まった。

「わ、別れてないで?」

「ふーん」

長谷部君のその冷たい言葉の次に、私の心にグサリと刺さる一言を言われた。





「あいつ、次期レギュラー落とされるはず」





「え?」

飲み込んだはずのご飯がまだ喉に詰まっているような感覚に襲われた。

「あいつ、今スランプやねん。何やっても上手く行ってへん。あいつなら普通にやれることも、今は出来とらん。簡単なことでミスしよる」





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