あの夏の君へ





別れたからって時は流れる。

振られたからって朝は来る。

行きたくない学校にも行かないといけない。

会いたくない人にも会わないといけない。

世界は当たり前のように回ってる。

慰めも、宥めもしない。

これが現実ってやつ。


冬休み…。

これといって、何もしてない。

ただ涙を流し続けた。

明美に別れたことを話して、ずっと慰め続けてもらった。

流し続け過ぎて、もう涙は出なかった。





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