あの夏の君へ





コンビニに着いた私たちはケンのお菓子と自分たちの買いたい物を買って、コンビニの前にある駐車止めのブロックの上へ座り込んだ。

そこから見える星も綺麗だった。

「お前さ…一生独身でいるつもりなん」

ふとそんな事を空を見ながら、荻が呟いた。

まださっき話持ち出すん?

さっきのやり取りを思い出して、紙パックのミルクティーにストローを突き刺さすのに力が入った。

冬のミルクティーはよく冷えている。

「ん〜まぁね」

「なんでなん」

「面倒くさいやん。料理するとか洗濯するとか」

母親を見てて、苦労してんの分かるし。





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