あの夏の君へ





荻のことを長谷部くんから聞いて、その日から後悔し続けて、辛くて、苦しくて、泣き続けた。

夜になると怖くて泣いて。

朝、目が覚めると思い出して泣いた。

君がいないんは、希望がないのと一緒やった。






私が泣くとな。

長谷部くんが泣くねん。

長谷部くん、むちゃくちゃ後悔してはったんやけど、荻らて仲悪かったん?





荻。




許してあげてな?





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