あの夏の君へ
「やっていける気せんし…」
「まあまあ。そんなことないし!!お昼とか、一緒に食べよや?」
「…うん…」
半泣きの状態で明美に抱きついた。
「明美〜」
これからいっぱい行事あるねんで?
体育祭も、文化祭も、研修旅行も…。
明美がいない毎日なんて、苦痛過ぎて嫌になる。
明美ぃい…。
「それではクラス別に並んでくださーい。今から記念撮影を撮りまーす」
乗り気になれない私はトボトボと自分のクラスの列に並ぶ。