あの夏の君へ
なぜか負けた気がした。
明美と教室に向かう。
「明美!!…荻がな!?荻がな〜!!」
ぶつぶつ呟きながら、愚痴を明美に聞いてもらう。
これが日課。
「あ。亜樹、今日さ買い物行こや」
「良いなぁ♪行きますかっ!!」
「じゃあまた後でな」
廊下で別れて、教室に入る。
教室の中はガヤガヤと騒がしかった。
このクラスで一年か…。
大丈夫かなぁ…。
心配になりながらも、自分の席に座る。
席は…窓側。
「ラッキー♪」