コスプレ少年×少女(仮)
「そういや聞いてなかったけど、何でコスプレの優勝商品そこまで欲しがるんだ?」
「・・・さっちゃん、姉ちゃんが欲しがってるのよ。だからあたしは優勝しか許されなかったのに凛に負けるし。秘密知られるし。一応隠してるのに」
「自分でバラしたじゃん」
・・・そうだけど・・・とポツリとつぶやいて、何も言えなくなった。
「優勝しか許されなかったのにって、何でそこまで?何でそこまで優勝商品に執着してるんだ?何かただならない顔だったけど」
「・・・別に深い意味は。欲しいなら取りたいとあたしが思っただけ」
「お「それより入った時には気づかなかったけど、天井にこんなの書いてたんだね」」
あたしはワザと言葉を遮った。