コスプレ少年×少女(仮)
天井が見える。
いや、天井と、凛の顔。
「・・・何の勉強するつもり?」
あたしの言葉に対して返事がなく、真剣な目をあたしに向ける。
あたしの声聞こえてないの?
それとも無視?
「凛!」
あたしは凛の頬を両手で引っ張った。
「いでででっ!あれ?俺・・・あっ!」
驚いたようにあたしの上からのいた。
何か我に返ったとでもいったような様子。
凛の思考はどうなってるんだ?
「凛?いったいどうし・・・」
言いながら右手を凛に伸ばしたが、パアンっ!と払いのけられた。
・・・あたし何かしたっけ?
目頭が少し熱くなった。
「ちょっと、トイレ行ってくる」
そう言って立ち上がり、部屋を出て行ってしまった。