コスプレ少年×少女(仮)


自分をなくした時、救ってくれたのが彩華だった。

でも、その彩華に対しても自分を出さず、演じたせいで。

彩華に接する自信がなくなってきた。

はは、情けねえな俺。

こんなの、もし彩華が俺を好きだと言ってくれても、彩華の好きな俺じゃない。

俺であって、俺じゃない。

おかしな話だ。

でも、こんな俺彩華を好きでいる資格なんてないんだ。


気づくと涙が頬を伝っていた。


−凛side−終


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