猫かぶりな君。


話しながらやるとすぐ片付いちゃった…
それに今日は志賀くんが手伝ってくれたし−…


「えと、志賀くん!!今日はその…」

お礼言わないと…!
こんな時間まで付き合わせちゃったし。

「あ、ちょっと待って!」

「…?」

お礼を言おうと思い話しかけると言葉を遮られてしまった。

「隆也でいいよ。俺そっちの方がいいかも…」

隆也…?
どうしよう下の名前で呼んだことないからなんか恥ずかしい…



「う、うん!えと、隆也……くん?」



「ははっまぁ君づけでもいーか!なに?」

くしゃっと笑う志賀くん−…隆也くん。

わ…
こんなに近くで隆也くんが笑ってる…


その笑顔につい見とれてしまう。


…って見とれてる場合じゃないよ!!
お礼…言わないと!


「今日はありがとね!本当に助かったよ!」




「よかった…!迷惑じゃなかったらまた手伝うからなっ!」

ありがとなんて笑う私。

迷惑なんて思わないよ。
隆也くんが手伝ってくれて凄い嬉しかった…



私やっぱり隆也くんが好きだな…
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