猫かぶりな君。
「…最近さ、凄いなか良くなったよね……さっき名前で呼んでたし…」
ほら、予感的中。
やっぱり自分が好きな人と仲良くしてたら気分悪いよね…
私、雛の気持ち知ってるのに仲良くして…
「…」
何も言えなかった。
今何にか言ったって言い訳にしかならない。
俯いてる私に雛が続ける。
「やっぱり真央ってさ…志賀くんのこと−」
「違う!!それは絶対違うから!もし好きなら私雛に言ってるよ?隠し事なんかしたくないしっ」
気付いたら立ち上がり必死になっていた。
気づいたときにはもう遅くて。
「…そうだよね!!私何言ってるんだろ!」
「…あははっ!そうだよー」
「真央のこと信じるわ!!なんかごめんねー」
そう言い笑いながら自分の席に戻ってく雛。
“信じるわ!!”
…私最低だ。
心友のこと騙し続けて……
雛の言葉に胸が痛んだ−