猫かぶりな君。
心臓が跳ね上がる。
顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。
「…昨日のこと、誰にも言うなよ」
「…なんで−」
私がみんなに言ったって私の勝手だし。
「…俺さ、お前の心友にも言ってない秘密。知ってんだよねー」
「…え」
雛にも言ってない秘密って1つしか無いよね…?
私が隆也くんが好きってこと−
「……」
じゃあ隆也くんは私が好きなこと気付いてたの…?
目の前の隆也くんを見つめると意味深に笑った。