猫かぶりな君。


心臓が跳ね上がる。

顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。



「…昨日のこと、誰にも言うなよ」


「…なんで−」



私がみんなに言ったって私の勝手だし。



「…俺さ、お前の心友にも言ってない秘密。知ってんだよねー」


「…え」



雛にも言ってない秘密って1つしか無いよね…?

私が隆也くんが好きってこと−



「……」



じゃあ隆也くんは私が好きなこと気付いてたの…?




目の前の隆也くんを見つめると意味深に笑った。
< 34 / 41 >

この作品をシェア

pagetop