猫かぶりな君。


うつ向いている私の頭に隆也くんの大きい手が私の髪をクシャッとする。



「別にお前のせいなんて言ってないだろ?」



「え…。」



隆也くんを見ると笑顔を見せてくれた。



わ…
こんな笑い方もするんだ…

隆也くんは普段学校にいるときの落ち着いていて爽やかな笑顔とは違った。



今の隆也くんの笑顔は優しくて感情がある笑顔のような気がした。




今の笑顔がほんとの…

隆也くんが持っている仮面を外した笑顔なんだと思う。



根拠なんて無いけど。




そう思ったんだ−




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