美少年と私
私が答えるとうんうんと納得したように私を覗き込んだ
その顔にもドギマギして心臓がうるさい
美青年が私に目の前にいることさえ信じられないのに、このように覗き込まれたりしたら、慌てふためくのも当たり前と皆様にもわかってもらいたい
「じゃあ莉愛ちゃん、体育館からお願いしていいかな?」
ニコニコと私を見つめてくるでかい瞳に目が離せなかった
どうしようかと迷うが顔をそらし私はリクエストの通り体育館に向かった
教室から出て10分ぐらい立つとチャイムが鳴った
一限目を知らせる合図だ
今は旧校舎にある保健室にきていた
教室に戻るまで3分はかかる
「あーなっちゃったね戻ろっか!」
遅れにはならないだろうけど、間に合わないのは確かだ