美少年と私
「だから、私は彼氏は作らないの!八王子くんはすぐに見つかるよ作る気があるんだったらね」
私は八王子くんの前をいそいそと歩く
八王子くんはびっくりしたように急に私の腕を握った
「そんな勿体無いよ!莉愛ちゃん!僕…何も知らないけどどうして男子が嫌いなの?」
そんなこと言われても人生の汚点を話す気にはなれなかった
私は話をそらすため会話を変えることにした
「それよりさ、八王子くんは部活なにしてたの?」
「え!僕の話無視しないでよ!」
可愛い顔でかなしそうにうつむき八王子くんは上から私を見ている
子犬のように可愛く
ほっとくのが難しい感じがする
旧校舎で良かった気がする
もしここに先輩や上級生がいたらアイドルのような存在になっていたに違いない
私は困り果てた
話す気はないけど話さないといけないような気さえする
「僕の誰にも言わない!莉愛ちゃんお願い!」