紅梅サドン
一瞬、逆光でその女性の顔が見えない。

僕は目を細めた。

長い黒髪、
切れ長の目、
白い肌、
スラリと長い脚首。


そして非常に僕好みなーー、適度に美しく湾曲した胸元。


細めた目を改めて大きく開ける僕に、素晴らしい視覚情報がはっきりと見えてきた。

明らかに『美人』という生き物に違いない。


――嗚呼、ラッキーカラー、黄色よ。お前の実力を見くびってすまない。



< 5 / 311 >

この作品をシェア

pagetop