俺流
『おはようございます。』

たった一声

それだけがたまらなく嬉しかった

『なぁ…』

俺は自然と可憐を追いかけていた

そして今までの緊張が嘘のように俺はあいつに話かけていた…


俺の面白くもない冗談にもニコニコ聞いてくれる

また好きになった

『花園さんって彼氏いるの?』

ドキドキしてる


『いないよ』


ヤッター!!


俺は心の中でそう叫んだ


それからの俺はいつも可憐を目で追いかけるようになっていた


そして仕事を抜けては可憐に一目合いたくて事務所を覗いたりもした


いつも偶然を装い可憐と少しだけ話をする

俺をこんなに夢中にさせる女がいたなんて…


もっともっと…あいつの事が知りたかった


可憐は自宅から自転車で事務所まで通っていた

それは自宅が事務所とそう離れていない事だろうと、なんとなくは判ってた

もっと知りたい




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