白球を追いかけて
時間がたつにつれて、不安がつのった。



あたしのせいだよね。



だってあたしが打たれたから。



中盤で疲れが出てきて、一瞬気軽ぬけた。



ごめん…


ごめんね、竜也。




あたしがもっと野球が上手だったら、竜也に痛い思いしなかったよね。



「…っく、…ぅう…」




悔しくて涙が出てきた。




早く起きてよ。



…竜也。
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