白球を追いかけて
何だよ、この空気…



何だよ、ありがとねって。



らしくねーなぁ。



「別に礼なんかいらねーよ。当たり前のことをしたまでだ。それより、お前は大丈夫か?」



「大丈夫だよ。今日勝ったのは竜也のおかげだよ。」



「そうか?」


素直に嬉しい。



今までほめてもらったことなんて、ぜんぜん無かったからなぁ。



「でも、やっぱチームメイトのおかげかな。俺は途中で抜けちゃったから。」



「そうだね…」



「ん?どした?」
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