白球を追いかけて
「こっち向いて?」


「なんっ…!!」



気づいたら俺は口を口でふさがれてた。



初めてのキス。



俺はたった今、ファーストキスをした。



長いキス。



拒むことも出来なくて、ただキスしてた。




「…ん、帰ろうか。今日はお疲れ様。」



何がなんだか分からなかった。


…キス、だよな?



「ちょっと待てよ。」




俺は扉に向かう聡美を引き止めた。
< 35 / 115 >

この作品をシェア

pagetop