白球を追いかけて
聡美のお兄さんの影響で始めた野球。




何にも長続きしない俺が初めて熱中した。





聡美とは家が近所のいわゆる幼なじみだ。





お姉さんみたいな存在。




手先がきような聡美はすぐ上手くなって、先輩たちの練習に参加してた。




バッティングも守備も。




もともと肩が強かったから、ピッチャーをするようになった。




そのころ俺は聡美に負けまいと頑張っていた。




聡美にだけは負けたくなかった。





俺は男だ。




女なんかには負けたくない。
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