白球を追いかけて
それから夕方までイチャイチャ二人でしてた。



久しぶりに野球の事を忘れられた気がする。



こんなに幸せで良いのかってくらい幸せ。



このままだとやべぇくらい愛に溺れそうだ。





夕方くらいになって、もう一度挨拶に行ってみた。



ピンポーン――

・・・・・・・・・


またいねぇのか!?



「聡美、ここ住んでるよな?」


「のはずだけど?」



俺らが帰ろうとした瞬間、声をかけられた。



「どちらさんですか?」


見るとどうやら住人ぽかった。


「今日引っ越してきて、挨拶しようと思って。」


「そっか、ごめん、いなくて。」


お隣さんは若い。


しかも俺たちと同い年くらい。


「ところで君、新井竜也だろ?」

何でこいつ俺の名前を…


「隠したって無駄さ。君は星学の中でちょっとした有名人だからね。」


「星学?じゃあもしかして、俺らタメですか?」


「そうだよ。俺は中原大地(ナカハラダイチ)。キャッチャーやってる。よろしく。」


こいつが俺とバッテリー組むのか?


まぁ俺には関係ないな。


仲間いらないから。
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