白球を追いかけて
それから竜也の調子が戻らないまま紅白戦を迎えた。
「スランプか…」
竜也が悩んでいる。
「大丈夫だって。みんながついてる。ゆっくり戻していけばいいさ。
竜也の態度はそのままだが、なんだか言葉には耳を向けてくれている気がする。
これって、改心に一歩近づいた証だよな!!
「別に、お前には関係ねぇし。」
ぬわぁぁぁ!!
全然変わってねぇ!
でも俺は諦めねぇぞ。
しつこい性格なんだ。
……それにしても、学校のおっとり竜也君はどこ行った!?