私は狡い女。
「はい、何よ?てか声デカイ!」


「ねえ、これ優香も手伝って」


「は?私が手伝わなきゃいけないのよ」


それもそうだが、

そもそもこの宿題はあたしのじゃないし!


「嫌だったら矢野くんに返しなさいよ」


ご、ごもっともでございます、


で、でも…


よし、こうなったら……!!




「矢野ぉぉおお!!!!!!!!!!!!!!!」


あ、矢野がすっ飛んできた(笑)


「な、何?山本?」


「何?じゃないでしょうが!!
このタコっ!はいっ宿題!」


「え!?もう終わったの?サンキュー♪」


「なわけないでしょっ!
自分でやりなさい!」


「む、無理だよっ!
だってまだ俺、
化学と数学と古典とそれから…」


「は?あんた馬鹿じゃないの?!!
今日だけだからね!そのかわり……」


「ありがと!じゃっ♪」


だぁかぁらぁ!!
最後まで話を聞けよ!!

しかも何だよ最後の♪は!!
ったくあの馬鹿覚えてろよぉぉお!!
絶対にアイス奢らせてやる!(←単純



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