・:*:・゚'☆・:麗華お嬢様の物語・:★*:・゚',
数日後、里美と山本が

麗華の話しを聞きつけ

公園にやってきた。


「麗華!」


そこにはすっかり見違えるほど

たくましくなった麗華の姿があった。


「二人とも~!

 ごきげんよう。」


「あんたの方こそ!!

 大丈夫なの?

 2人で考えたんだけど、

 うちに交代でおいでよ!

 麗華のうちほど豪華な暮らしは出来ないけど、

 ホームレスよりはマシな生活してるつもりよ。」


これぞ親友だと思った。


「ありがとう。

 でも気持ちだけで十分。

 麗華わかったの。

 人間は金じゃないって。。。

 昔はお金が沢山あって何不自由なく

 過ごすことが出来た。

 でも、今の生活の方が楽しいの。

 お金がなくても、みんながいる。

 パパや隅田やホームレスのみんな。

 私はこの人達と沢山協力し、支えあいながら

 頑張って生きて行こうと思うの。

 それにこんなに素敵な親友もいる。

 麗華はそれだけで幸せだわ。

 今の世の中、物が満ち溢れてて

 大切なものを見失ってた気がするの。


 それにね、ここは大好きな洸様が時々

 犬の散歩に来るのよ☆

 うちのチョコタンと仲良くなって

 もしかしたら私も・・・♪」


麗華は成長していた。

嫌な顔一つ見せることなく2人に接した。

ただのお馬鹿お嬢ではなくなっていたのだ。


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