お嬢様も楽じゃない!!
汚れ一つないシンクに使いこなせるかもわからない最新と宣伝している家電が並んでいる。
そんな家電を眺めつつ、食材を確認するために冷蔵庫を開ければ材料が全て揃っていた。



さすがお母さん…。抜かりがない。



綺麗に冷蔵室に詰められた中から何個かの新鮮でみずみずしい野菜を取り出しあたしの一番の得意料理、野菜たっぷりのミネストローネを作り始める。



「(久しぶりだから味の保証は出来ないな…)」



昔、あのダメ執事こと皐月とよく料理をしていたけど最近ではあたしは部屋にいることが多くなってサボってたのでミネストローネ以外は思うように作業は進まず難航した。



「まぁ、これくらい出来れば上出来かな」



ほかほかと湯気の上がる料理達を前に満足げに頷く。



さて、後は……あいつを起こしにいかないと。



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