アイ･ラブ･おデブ【完結】

それは突然に…

水曜日から小夜は会社へと出社した

たった数日しか休んでいないのにどこか懐かしいような、初めて来るような…そわそわした落ち着かない気分でエレベーターを降りた

営業フロアの扉を開けると清掃員の稲本が片付けをしているところだった

「稲本さん！おはようございます！
外は今日も寒かったですよ…
暖かな格好で"虎鉄"に乗ってくださいね」

小夜が駆け寄り笑顔で話しかけると、いつもよりしわくちゃが増した笑顔を見せた

「おぅ！小夜ちゃん！
今日は一段とべっぴんさんだね
それになんだか嬉しそうだ
こりゃあ…早いとこ彼氏に会わせてもらわなくちゃいけないようだ！
今日は丁度、熊とリームちゃんのとこに行くから…どうだい？
小夜ちゃんも彼氏と一緒に来ないかい？」