アイ・ラブ・おデブ【完結】
「おっ!平野さん!
おかえりなさい…
すまんね…元に戻れなくて…」

タヌキうどんを食べていた手を止め、柔らかな笑顔を向けてくれた

「いっいいえ!このことは覚悟していましたから…
ご心配いただきありがとうございます
課長はお変わりありませんでしたか?
ご無沙汰していてすみませんでした」

「変わりありませんよ…会社では…
家に帰ると仲間外れです…
年頃の娘は大変ですね」

どこか寂しそうに話すとうどんを啜った

向かいに座る柏木は何を考えているのか…難しい表情をしていた

ランチを広げ食べ始めた小夜を覗き込み、渋井は溜め息をついた

「はぁ~平野さんはいいお嫁さんになれますね…
そんなに美味しそうなお弁当を作れるなんて…
うちの娘達は…髪形だの…洋服だの…見た目ばかり着飾って…」
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