アイ・ラブ・おデブ【完結】
…ん?このワンピース…
ハルの夢って…言ってたよね?
どんな夢なの?

「ここから近いあの店は…
いつもあの前を通っていたんだ
毎日あのショーウインドーを見て…さあやに着せたいと思っていた…
さあやの素直で優しい雰囲気にピッタリだろ?
手の届かない人になってしまったと思っていたから…
本当に夢が叶ってこんなに幸せで…
怖いぐらいに今、僕は幸せだよ
ありがとう…さあや…」

キャンドルの揺れる炎に照らされた遥の柔らかい笑顔に吸い込まれてしまう

「ハ…ル…
ありがとう…あたし…も…
幸せです…」

潤んだ瞳で遥を見つめ途切れ途切れに気持ちを伝えた

陽気で気さくなトニーに美味しい料理、互いに想い合う恋人達の夜は甘く柔らかな時間が流れる


    ……はずだった…
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