アイ・ラブ・おデブ【完結】
7時になりホテルのロビーで待つ小夜達に迎えの運転手が近づいてきた

遥と言葉を交わし車へと案内する

「30分くらいかかるらしい…」

少し不機嫌そうに呟くと小夜の手を握ったまま目を閉じた

…ハル…疲れてる?
そうだよね…だって夕べも…

二人きりの熱い時間を思い出し、小夜は頬をほんのりと紅色に染めて俯いた

…やだっ!朝からこんなこと考えて…
やっぱりあたしったら…変態だよね…
…でも…ハルの手に触れられると…

小夜が一人の世界で悶えていると耳元で甘い声がした

「どんな妄想をしているの?
ちゃんと僕が登場しているよね?」

ハッとして顔を上げると意地悪そうに微笑む遥と視線が絡んだ

…やだっ…あたしの考え…読まれてる?
恥ずかしい…

遥に抗議しようと口を開くも、耳まで赤らめて金魚のようにパクパクと動かすだけだった
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