アイ・ラブ・おデブ【完結】
遥と会えない生活に慣れたとは思わないが、表面的には笑顔で明るく周りと接してきた

そんな小夜の事情はリームや柏木、離れて暮らす兄達にまで知れ渡り一様に心配をしていた


柏木は毎日食堂でランチを食べ、いつものように小夜をからかう…

兄や弟からは他愛もないメールが来たり、段ボール箱一杯の荷物が送られてきたり…

リームは退社後の小夜に30分程の開店準備の手伝いを頼み、毎日顔を合わせている…

…みんな…あたしを支えてくれている…
大丈夫…一人で待っているんじゃない…
みんなでハルの帰りを待っているよ!
あなたのいる場所は…こっちだよ

挫けそうになる自分に言い聞かせて毎日を過ごした

そうして小夜は、これ迄心の闇に飲み込まれずにやってこれた
< 1,203 / 1,499 >

この作品をシェア

pagetop