アイ・ラブ・おデブ【完結】
「お姉さん…ここの部屋の人を待ってるの?」
人懐っこそうに隣に腰を下ろして聞いてくる
静かに首を縦に振り肯定の返事をした
「そうなんだ…でも…引っ越したんじゃない?
昼間、段ボール運び出してたし…ほら!ドアノブに電力会社のお知らせがぶら下がってる
待っていても…」
…えっ?引っ越した?
たしかにもう僅かな荷物しか残っていなかったけど…
…そんな…
「電話してみれば?
あんまりここに座っていると風邪ひくし…
怪しい人って管理会社に連絡されちゃうよ」
バッグから携帯を出して遥の番号にかける
そこから聞こえてきたのは携帯が解約された旨を報せるアナウンスだった
「えっ?携帯繋がらないの?
もしかして…お姉さん…ストーカー?
やべっ…俺、勘弁だわ!」
小夜の携帯から漏れ聞こえた声に反応して、素早く立ち上がり独り言を言いながら隣のドアを開けて入っていった
…あぁそうか…
あたしはストーカーなのか…
別れを告げられてもしつこく部屋に押しかける…ストーカー
追いかけられる方は逃げたんだ
でも…ハルの気持ちを…本当の気持ちを聞くまでは…
納得できるまでは…
ようやく立ち上がり冷えきった指先を擦り合わせて歩き出した
人懐っこそうに隣に腰を下ろして聞いてくる
静かに首を縦に振り肯定の返事をした
「そうなんだ…でも…引っ越したんじゃない?
昼間、段ボール運び出してたし…ほら!ドアノブに電力会社のお知らせがぶら下がってる
待っていても…」
…えっ?引っ越した?
たしかにもう僅かな荷物しか残っていなかったけど…
…そんな…
「電話してみれば?
あんまりここに座っていると風邪ひくし…
怪しい人って管理会社に連絡されちゃうよ」
バッグから携帯を出して遥の番号にかける
そこから聞こえてきたのは携帯が解約された旨を報せるアナウンスだった
「えっ?携帯繋がらないの?
もしかして…お姉さん…ストーカー?
やべっ…俺、勘弁だわ!」
小夜の携帯から漏れ聞こえた声に反応して、素早く立ち上がり独り言を言いながら隣のドアを開けて入っていった
…あぁそうか…
あたしはストーカーなのか…
別れを告げられてもしつこく部屋に押しかける…ストーカー
追いかけられる方は逃げたんだ
でも…ハルの気持ちを…本当の気持ちを聞くまでは…
納得できるまでは…
ようやく立ち上がり冷えきった指先を擦り合わせて歩き出した