アイ・ラブ・おデブ【完結】
次の日はあのバス停で一日を過ごした

由美子はまだインドから戻っていないのだから止めておけと言ったが、何もせずにじっとしているならここに来た方が落ち着く

やはり会えずに冷えきった体で一日の終わりを迎えた

トニーの店では沢山の料理が並び、友人や家族を招いてのカウントダウンパーティが準備されていた

小夜もグラスや皿を並べる手伝いをしながら、ここに来て本当に良かったと思っていた

…あのアパートで一人寂しく正月を迎えるなんて…
田舎に帰れば暖かく歓迎してくれるだろう
けど、ハルとのことをこのままにはしておけない…ハルに笑ってもらいたい
たとえ、あたしの傍にいなくても…輝いた瞳で料理をして欲しい

思い上がりかもしれないが、それを出来るのは自分だと信じてここまできた

あと4日…小夜に残された時間のカウントダウンも始まっていた
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