アイ・ラブ・おデブ【完結】
必死な顔をしてミーシャの腕を掴むと、進めていた歩を止めてイラついた表情で見返した

「こっ…これを…
これを遥さんに渡してもらえませんか?
お願いします!!」

そう一息に告げ、買い物バッグを肩に掛けている手に封筒を押し込んだ

「…できないわ
あなた…私を失業させるつもり?」

嘲笑うかのように口角だけを上げ、小夜に返そうとした

「…そんなつもりは…
でも、お願いです!
あたしはハルが…遥さんが幸せでいて欲しいんです
たとえ…それが環さんの傍だとしても…遥さんが望むならそれで構いません
せめて…心配をしている友達や家族には連絡をして欲しい
きちんと皆に…」

涙を瞳に溜めながら、今の正直な気持ちを打ち明けた

黙ったまま小夜の言葉に耳を傾けていたミーシャは、一度目を閉じた後、再び冷たい視線を向けた
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