アイ・ラブ・おデブ【完結】
菊地の後にやって来たのは、隣の営業1課にいた萩原(ハギワラ)という女性だった


萩原の手には綺麗なネイルがされていて、まつ毛がくるんとした可愛い人だった


何より仕事が出来て、パソコンを打つ手は速すぎて小夜の目には見えない

いつも仕事をさっと片付け、定時にはもういない

残業をしている姿を見たことない


小夜は菊地と仲良くなれたように萩原とも近づきたくなった


「萩原さん…あの…これ
よっ良かったら…どうぞ」


お茶の時間にコーヒーとバナナチョコおかきを持って行った

小夜の手にしている物をチラッと見てすぐに

「あら~ごめんなさい~
私~いま歯医者に通ってぇ~
そういうのダメなの~
ごめんなさい~」


…そっそうか…
歯医者さんに行くとダメなんだ…
知らなくて…謝らせてしまった…

「こっこちらこそ…すみません」
< 133 / 1,499 >

この作品をシェア

pagetop