アイ・ラブ・おデブ【完結】
売れっ子作家の裏の顔?
「ちょ…ちょっと…待って…
こんな格好…恥ずかしい…
駄目だって!
いや~!もっと大人しい…足が隠れるヤツにして!!
もっと布を頂戴~!」

「キャハハハ~!
残念!もう時間がないから…
お姉さ~ん!これ、カードでお願い~」

小夜の叫びなど無視した由美子が、ゴールドのカードを店員に渡している

二人が騒いでいるのは、某ブランドショップの試着室だ

始まりは昨夜、突然に言い出した訳の分からぬ指令だ

風呂を先に済ませた由美子が、夜更けのクイズ番組を見ながら言った

「あっ!小夜…風呂でちゃんと無駄毛の処理をしときなよ!
人間、いつなんどき…何があってもいいようにね!」

…はあ?急に何を言い出すの?
由美子さんの行動はいつだって突然だけど…
無駄毛?いったい何が起こるというんだ?
交通事故にでも合う予告?
履いてるズボンが破ける?
あっ!水泳でも始めるのかな?
一緒に水着にでもなるのかしら?

様々な場面を予想して風呂場に向かう

疑問に思いながらも由美子の言葉に素直に従った

小夜が風呂をあがると由美子はもう眠りに就いていた
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