アイ・ラブ・おデブ【完結】
君を守る
「遥さん!今夜はジンギスカンを食べましょう
俺、ビールと食べたいなぁ」
風を切りながら、前を走る男が楽しそうに声を張り上げる
話しかけられた遥は興味が無さそうに答えた
「あぁ…いいよ
俊樹(トシキ)の好きにして」
やっと春らしくなってきた北の大地を二人で自転車で駆けている
俊樹とはフェリーを降りたあとしばらくして知り合った
既に就職先も決まった大学4年生で、卒業に必要な単位はほとんど終わり、後は必修を僅かに残すだけのお気軽な身分だ
今の内にやりたいこと…自転車での日本制覇をしたくてここにいると目を輝かせて話してくれた
動機は違えど目的は遥と同じで出会ってすぐに意気投合した
もう1週間も共に過ごしている
次の休憩では得意のスマホを取り出し、今夜の夕食処を探しだした
「ここにしましょう!
近くに安い宿も発見したし、地ビールも置いてある!」
こんな風に宿まで探してくれたりと中々頼りになる男だ
少しお喋りがうるさいのが困るのだが…
俺、ビールと食べたいなぁ」
風を切りながら、前を走る男が楽しそうに声を張り上げる
話しかけられた遥は興味が無さそうに答えた
「あぁ…いいよ
俊樹(トシキ)の好きにして」
やっと春らしくなってきた北の大地を二人で自転車で駆けている
俊樹とはフェリーを降りたあとしばらくして知り合った
既に就職先も決まった大学4年生で、卒業に必要な単位はほとんど終わり、後は必修を僅かに残すだけのお気軽な身分だ
今の内にやりたいこと…自転車での日本制覇をしたくてここにいると目を輝かせて話してくれた
動機は違えど目的は遥と同じで出会ってすぐに意気投合した
もう1週間も共に過ごしている
次の休憩では得意のスマホを取り出し、今夜の夕食処を探しだした
「ここにしましょう!
近くに安い宿も発見したし、地ビールも置いてある!」
こんな風に宿まで探してくれたりと中々頼りになる男だ
少しお喋りがうるさいのが困るのだが…