アイ・ラブ・おデブ【完結】
それまで、小夜は一度も賞金がもらえる食事などしたことがなかった

まして、一緒に大盛りを頬張る女友達なんていなかった…もちろん男友達も…

実はカメラを向けられた小夜の顔はそれまでで一番の笑顔だった

オバサンに嫌われ、もう行けないので写真を確認することはできないのが残念だ…

その後訪れたメロン農家でも二人は、またもや食べまくった

食べ放題用のメロンがなくなり、キュウリやトマトが振る舞われた

メロンはやはり別腹なのだ
王様だった

メロンはその風格に相応しく、大切にビニールハウスで栽培されていた

きらりの言ったことがやっと理解できた

もしも晴れていたら滝のような汗が流れ、王様を抱えて倒れたかもしれない

…メロン事件日だ
王様を守る自信はあるけど…
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