アイ･ラブ･おデブ【完結】

｢泣いてる場合じゃないだろ
持ってる資料を平野(ヒラノ)に渡せよ｣

と柏木はパソコンを操作しながら冷たい声で言い、提案書を作り直している小夜を見た

こういう時は時間が進むのが早く感じる

過去の他の提案書を元に作っていたが、まだ形にならず焦ってきたとき…

｢このファイルか？｣

柏木がパソコンの画面を指さし聞いてきた

｢そうですぅ～｣


柏木がまた何か言い出しそうな冷凍ビームを出している

小夜は斉藤の背中をバンと叩き、直ぐに出かけるよう促した

時計はもう約束の時間に近づいており、ダッシュで向かう必要がある

｢張り手しなくても…｣

椅子からズレ落ちながらも、柏木と小夜に頭を下げて小声で呟きながら、課長のもとへ駆け寄っていった