アイ・ラブ・おデブ【完結】
駅に着くと
「いってらっしゃい!
気をつけて!」

と笑顔で送り出してくれた

駅に向かう人が時折、振り返り遥を見ている

女子高生などは
「あの人かっこいい~」
と遠慮なく話している

小夜は一緒にいるのが申し訳なく思い、小さな声で

「ありがとうございます」

と俯いて呟き、小走りで改札に急いだ


ホームへの階段を走って昇り、入ってきた電車に飛び乗った

ドアが閉まると、ハアハアと息を弾ませる自分が恥ずかしく思えた

…あの人の笑顔は…調子が狂う…
昨日会ったばかりなのに…
いつから待ってたんだろう…

持っている袋を見たが、答えは見つからなかった
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